源実朝 歌と身体からの歴史学

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源実朝 歌と身体からの歴史学

1,980円(税込)
発売日2015年09月18日
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  • ISBN コード : 9784047035621
  • サイズ : 四六判 総ページ数: 264ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 127 × 190 × 15.5 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

歌にその肉声を探り、史料で背景を跡づける、歴史学からの初めての実朝論!

甥の公暁に暗殺された悲劇の鎌倉三代将軍・実朝。その実朝はなにを信じ、発信して、どう行動したか。それらを『金槐和歌集』『吾妻鏡』『愚管抄』などによって詳細に跡づけ、歴史背景とともに実像を明らかにする。

〈目次〉
   はじめに
1 東国の王
 一 和歌から実朝を探る
  1 『金槐和歌集』を読む
  2 四季の歌
  3 賀の部から雑の部
  4 王の歌
 二 将軍にいたるまで
  1 後継者争い
  2 幕政をめぐる争い
  3 将軍頼家の没落
 三 将軍実朝の成長
  1 関東の長者
  2 実朝の教育
  3 自立への動き

2 王の歌
 四 試練を乗り越え
  1 北条氏の内紛
  2 将軍実朝の平和
  3 和歌に勤しむ
 五 和歌を詠む喜び
  1 二所詣の歌
  2 海の歌
  3 広がる思い
 六 実朝の徳政
  1 親裁体制の展開
  2 徳政に向けて
  3 上皇と実朝

3 歌から身体へ
 七 慈悲と無常
  1 和歌の時代
  2 鴨長明との出会い
  3 合戦前夜
 八 和田合戦
  1 謀叛への道
  2 激戦の二日間
  3 合戦の評価
 九 合戦の影響
  1 悩める将軍
  2 心の慰め
  3 新たな展開

4 王の身体
 十 再起を期して
  1 怪異と善政
  2 新たな出発
  3 遥かなる地への思い
 十一 家名をあげるべく
  1 大陸渡航の挫折
  2 公武一体の動き
  3 右大臣拝賀をめぐって
  十二 主なき宿なりぬとも
  1 王殺し
  2 衝撃の死
  3 尼将軍

  おわりに

  参考文献

著訳者プロフィール

●五味 文彦:1946年生まれ。放送大学教授・東京大学名誉教授。日本中世史専攻。人物史を中心に、絵画や文学、和歌などから歴史を解明。著書に『殺生と信仰』『後鳥羽上皇』角川選書、『中世の身体』角川叢書、『増補『徒然草』の歴史学』角川ソフィア文庫、『西行と清盛』新潮選書、『『枕草子』の歴史学』朝日選書、『藤原定家の時代』岩波新書など多数。『中世のことばと絵』でサントリー学芸賞、『書物の中世史』で角川源義賞受賞。
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