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岡の「情緒」思想の根底にある仏教への思索を深めた書。解説・若松英輔
「人が現実に住んでいるのは情緒としての自然、情緒としての時の中である」西欧的な物質主義ではない、日本的情緒の大事さを説き続けた岡潔。その思想の根底にはつねに仏教の叡智があった。釈尊の再来と仰いだ山崎弁栄の言葉を辿り、芭蕉の句に日本古来の情を見、時に脳の働きにも注目しながら、情緒の多様な在り方を探る。数学研究での実体験や教育についての対話、仏洋行記も交え仏教への思索を深めた書。解説・若松英輔著訳者プロフィール
目次
教育を語る
片 雲
梅日和
弁栄上人伝
人という不思議な生物
一葉舟
ラテン文化とともに
あとがき
解説 岡潔と仏教の叡智――若松英輔