夏目漱石、現代を語る 漱石社会評論集

夏目漱石、現代を語る 漱石社会評論集

編・著: 小森 陽一
836円(税込)
発売日2016年05月10日

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  • ISBN コード : 9784040820781
  • サイズ : 新書判 総ページ数: 240ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 10.6 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

没後100年にして初の新書版評論集、発刊!漱石夏目金之助の熱き言葉。

皮相的な社会に抗し権力に個人として対峙し、上からの道徳に抗い、イデオロギーを超える事を願った――。

“時代に抗え”“国家に振り回されるな”“私を生きろ”!時代と漱石は格闘した。
「自己本位」は帝国主義に抵抗しつづけ、人種差別主義も偏狭な自己中心主義も乗り越える。
百年前の漱石の認識は、21世紀のこの国において、改めて現実的な方向性を示している。「現代日本の開化」「私の個人主義」等は、現在の状況に符合しているのだ。

著訳者プロフィール

●小森 陽一:1953年生まれ。日本近代文学専攻、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は日本近代文学。なかでも、日本近代小説(表現論・文体論)、近代日本の言語態分析、現代日本の小説と批評。北海道大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。成城大学助教授を経て、現職。 主な著書に『構造としての語り』(新曜社) 『日本語の近代』(岩波書店) 『ポストコロニアル』(岩波書店) 『小森陽一、ニホン語に出会う』(大修館書店)、『漱石を読み直す』(ちくま新書)。共著に『岩波新書で「戦後」をよむ』(岩波新書)など多数。
●夏目 漱石:本名、夏目金之助。明治二十六年、東大英文科卒業。大学院へ進むとともに教職に就く。三十三歳の年にイギリスへ国費留学。帰国して後、朝日新聞社に入社してからは、「三四郎」「こゝろ」「行人」など、不朽の逸品を残した。神経衰弱と胃潰瘍により、大正五年十二月九日永眠。

目次

序 時代と漱石は格闘する――夏目漱石の文明批評

第一章 道楽と職業
  一 夏目漱石は覚悟する――「道楽と職業」(1911・8・13)

第二章 現代日本の開化
  二 皮相的な社会へ抗す――「現代日本の開化」(1911・8・15)
 
第三章 中味と形式
  三 権力と個人は対峙する――「中味と形式」(1911・8・17)

第四章 文芸と道徳
  四 上からの道徳に抗う――「文芸と道徳」(1911・8・18)

第五章 私の個人主義
  五 イデオロギーを超える――「私の個人主義」(1914・11・25)

あとがきにかえて――漱石の抵抗と私の運動
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