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笑って、泣けて、元気が出る! 真実の物語
この本は、オレ、つまり、テリー伊藤が初めて明かす、自伝的ノンフィクションです。最初の舞台は、オレを生み育てた街、築地。小学2年生のとき、初めてテレビが伊藤家にやってきた日からオレの心に住み続けたテレビという愛しき怪物。
築地小学校の伊藤輝夫君が大人になってテレビの国に飛び込むまでの間に、オレの人生を変えた人たちとの出会いがあった。
昭和24年生まれのオレは「戦争を知らない子供たち」だけれど、まだ東京の街のあちこちに戦争の傷跡が残っているなかで育った。
戦後10年がたち、20年がたち、復興と経済成長が進み「もはや戦後ではない」と言われるようになっていったとはいえ、だれもが大なり小なり不幸を抱えて生きていた昭和という時代。
でもそれは、みんなが明日を信じて生きていた時代だった。 <中略>
オレは、この本を、40年前に出会った1人の女性、渋谷のファッションヘルスで働いていた片腕の美少女、マリンちゃんに捧げたい。
彼女こそ、オレの人生をもっとも大きく変えてくれた天使なのだ。 (「プロローグ」より)
著訳者プロフィール
目次
第1章 船上生活の美少女チヨちゃん
第2章 スーパースターとマドンナと兵隊
第3章 築地にテレビがやってきた!
第4章 月光仮面にあこがれて
第5章 オヤジ、テレビの中に入る!
第6章 泥棒中学生の事件簿
第7章 学生運動と白衣の天使
第8章 口紅少女とテレビの国への旅立ち
第9章 小悪魔サーヤに気をつけろ!
第10章 片腕少女が教えてくれたこと
エピローグ あの人はいま