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日本人が、そして人類が目指すべき「文明」の姿を鮮やかに描く!
福澤諭吉は、明治8年に書かれたこの『文明論之概略』において、維新革命後の日本が迎えた新たな状況を考察し、社会に向けて「まずは西洋文明を目指すこと」を説いた。日本の近代化の歩みを決定づけた名著のひとつに数えられているが、それを全新訳したのが本書である。 確かな考察に基づいた平易で読みやすい現代語訳に解説を付した保存版。著訳者プロフィール
●先崎 彰容:1975年東京都生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院文学研究科日本思想史専攻博士課程単位取得修了。フランス社会科学高等研究院に留学。文学博士。現在、日本大学危機管理学部教授。専攻は近代日本思想史・日本倫理思想史
目次
第二章 西洋の文明を目的とすること
第三章 文明の本旨を論じる
第四章 国民の智恵と道徳を論じる
第五章 前の議論のつづき
第六章 智恵と道徳の区別
第七章 智恵と道徳が行われるべき時代と場所とを論じる
第八章 西洋文明の由来
第九章 日本文明の由来
第一〇章 自国の独立を論じる
解説/人間・この豊饒なるもの 福澤諭吉論