「江戸大地震之図」を読む
震災を描く絵巻から幕末の政治と江戸の社会を読み解く
定価:
1,980円(税込み)
発売日:2020年01月27日
国宝・島津家文書の中の「江戸大地震之図」。ほぼ同じ絵巻がアイルランドのチェスター・ビーティー図書館にあり、近衛家に旧蔵されていたという。2本の絵巻はなぜ作られたのか。地震による混乱と復興はどう描かれているのか。薩摩藩邸とそこにいた篤姫を描く意図は何か。画像を解析し、文献史料をあわせて読むと、地震にとどまらない事実が浮き彫りになっていく。安政江戸地震を通して幕末の政治と江戸の社会を語る絵画史料に迫る。
- ISBN コード : 9784047036482
- サイズ : 四六判 変形 総ページ数: 272ページ
- 商品寸法(横/縦/束幅): 127 × 190 × 15.0 mm
- ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります
●杉森 玲子:1969年東京に生まれる。1992年東京大学文学部卒業。1994年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京大学史料編纂所准教授。主著に『近世日本の商人と都市社会』2006年3月 東京大学出版会。
はじめに 絵画史料として読む「江戸大地震之図」
第一章 にぎわう町並み
第二章 冠木門を構える屋敷
第三章 雪の中の行列
第四章 島津家と近衛家
第五章 大名屋敷と江戸城
第六章 絵巻の制作と伝来の経緯
第七章 混乱する江戸
第八章 復興への歩み
おわりに 絵巻が語る幕末の政治と社会