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日本人は和歌によって「美しい春夏秋冬」を発明した──文学研究の新潮流!
■第26回 山片蟠桃賞 受賞■第1回 日本研究国際賞 受賞
自然に親しみを感じ、日常生活や文化のあらゆる場所において季節を重視する日本人。現実には、長く厳しい夏と冬、度重なる天災に悩まされてきたにもかかわらず、なぜ調和的な自然観が人びとの感性に根付いたのか。そして、権威ある和歌文学によって「あるべき四季と自然」像を構築した貴族たちは、いかにして絵や調度、衣装のなかに再現された「二次的自然」を愛でたのか。都市と里山の関係において育まれてきた自然観の系譜を描き出す。
著訳者プロフィール
●北村 結花:東京大学大学院総合文化研究科(比較文学比較文化)博士課程中退。神戸大学国際文化学研究科准教授。