花電車芸人 色街を彩った女たち

花電車芸人 色街を彩った女たち

990円(税込)
発売日2020年03月07日

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  • ISBN コード : 9784040823058
  • サイズ : 新書判 総ページ数: 216ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 108 × 173 × 10.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

花電車芸とは、女性器を使った芸のことである。表には出なかった裏芸能史!

表の歴史には絶対に出なかった、知られざる裏芸能史!

花電車芸とは、女性器を使って芸をすることである。
花電車(装飾された路面電車)は客を乗せないことから、男を乗せない芸者がそう呼ばれるようになった。
戦後の色街や花街の摘発によって職を失った芸妓たち。彼女たちはストリップ劇場に流れ、芸を披露してきたのだ。
しかし、日本で花電車芸を披露する者は、いまや十指にも満たない。
テレビで映される芸ではない。伝統芸能として称賛され、国から保護される芸でもない。
だが、世の片隅で人々の心をとらえ続けてきた庶民の芸である。

女性器を使って、バナナを切る、ラッパを吹く、吹き矢を飛ばす、火を噴く、花を活ける、台車を引く、コインを一枚一枚出していく等々。
前代未聞の芸が脈々と伝えられていた。
いつ始まった?秘技はどう受け継がれてきたのか?
色街を取材し続けたルポライターが秘史を探る!

正史では触れられない、庶民の芸の歴史と芸人の姿。
■「私のお股から火を噴いてみせましょう」
■両国は見世物小屋で栄えていた
■「コインを一枚一枚、アソコから出していくんですよ」
■親子二代のストリッパーになる
■ストリップは新宿で産声を上げ、浅草で隆盛を迎えた
人は生きていくうえで、闇を必要とする。かつてはその闇がストリップ劇場であり、見世物小屋であったのだ。

【目次】

まえがき
第一章 生ける伝説、ファイヤーヨーコ
第二章 花電車芸、その起源を探る
第三章 異端の芸人たちは極みに至る
第四章 ストリッパーたちは見た
第五章 花街、その興亡をたどる
 
あとがき
主要参考文献

著訳者プロフィール

●八木澤 高明:1972年神奈川県横浜市生まれ。写真週刊誌フライデー専属カメラマンを経て、2004年よりフリーランス。01年から12年まで取材した「マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅」が第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。15年以上にわたり、日本各地の夜の街と女たち。世界の戦場で生きる娼婦たちを取材してきた。著書に『娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ』(角川文庫)、『ストリップの帝王』(KADOKAWA)などがある。

目次

まえがき

第一章 生ける伝説、ファイヤーヨーコ
 変わらぬ芸を披露し続けるストリッパー/女性器を使って芸をする/「私のお股から火を噴いてみせましょう」/天賦の才能/海外で道場破りに挑戦する/バンコクの花電車芸/人生を切り拓くための芸が ある/「警察沙汰になるとやっかいなので、ここは逃げましょう」/技巧派/「ユーアー ナンバー1」/劇場の闇に灯し続ける

第二章 花電車芸、その起源を探る
 口伝/遊郭は町はずれに追いやられた/大きな分岐点となった年、昭和三十三年/上海には十万人の娼婦がいた/多くの文化人が惹かれた魔都/有力なルーツ、散楽/奉行と賄賂と色街/両国は見世物小屋で栄えていた/見えないシルクロード

第三章 異端の芸人たちは極みに至る
 コロンビア人の踊り子/ストリップだけを生業にして劇場を回る花電車芸人/「コインを一枚一枚、アソコから出していくんですよ」/芸人としてのプライド/外人ショーと金髪ショー/「母親は父親に殺されました」/「胸の手術とペニスを切ったのは結婚後なんですよ」/芸の極致

第四章 ストリッパーたちは見た
 世の中の片隅で人々の心をとらえ続けてきた芸/ストリップ劇場の楽屋で過ごした子供時代/親子二代のストリッパーになる/昔気質の踊り子/妊婦ストリッパー/母として、ストリッパーとして/料亭勤めからストリッパーヘ/ベトナム戦争時代のストリップガール/「何で私が行くところ、こうドンパチばかりなんでしょうね」/裸の殿堂/ 生の実感

第五章 花街、その興亡をたどる
 どん底から復活した熱海/温泉場は江戸時代に庶民の遊興場になった/劇場から見た熱海の歴史/ざるそばと呼ばれた私娼たち/夜を彩る点景/出張ストリップは職内と呼ばれていた/ストリップは新宿で産声を上げ、浅草で隆盛を迎えた/エノケンは花電車にハマっていた/陰茎でバナナを切る/人は生きていくうえで、闇を必要とする

あとがき
主要参考文献
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