世にもふしぎな化け猫騒動

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世にもふしぎな化け猫騒動

訳・解説: 今井 秀和
836円(税込)
発売日2020年07月16日
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  • ISBN コード : 9784044005146
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 208ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 8.0 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

しゃべって、踊って、人を食う! それでもやっぱり、猫はかわいい。

猫に生まれ変わってご馳走を食べに来た父(『日本霊異記』)、名刀「猫丸」の名前の悲しい由来(『古刀銘尽大全』)、かわいい子猫に化けて焼きおにぎりをもらった大猫(『むかしばなし』)、ペットの鳥をとってしまい怒られ反省した猫の改心(『藤岡屋日記』)ほか、古代から江戸期までの猫にまつわる怪談・奇談を33編収録。読みやすい現代語訳、詳しい語注と、ていねいな解説でたっぷり味わう、怖くて奇妙でユーモラスな化け猫奇譚集。

著訳者プロフィール

●今井 秀和:大東文化大学非常勤講師、蓮花寺佛教研究所研究員。1979年東京生まれ。大東文化大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。国際日本文化研究センター機関研究員などを経て現職。専門は日本近世文学、民俗学、比較文化論。共編著に『怪異を歩く』(青弓社、2016年)、共著に『江戸怪談を読む 牡丹灯籠』(白澤社、2018年)など。

目次

はじめに

1 しゃべる猫
 解説 しゃべる猫―猫怪談のエッセンス
猫、ものを言うこと―『耳袋』より
猫、もの言わぬこと―『耳袋』より
淋しい夜―『谷の響』より

2 古代・中世の猫
   解説 古代の猫
猫に生まれ変わった父―『日本霊異記』より
猫の夢―『源氏物語』より
死んで猫になった少女―『更級日記』より
人を食う猫―『本朝世紀』より
猫を恐れる男―『今昔物語集』より
 解説 中世の猫
猫胯という鬼―『明月記』より
刀を奪った猫―『古今著聞集』より
背中の光る猫―『古今著聞集』より
奇獣「猫狗」―『百錬抄』より
犬と猫又―『徒然草』より

3 江戸期の猫
 解説 江戸期の猫
屋上に眠る猫又―『安斎随筆』より
ねこまた談義―『古今百物語評判』より
死んだ化け猫と若様―『太平百物語』より
名刀「猫丸」の由来―『古刀銘尽大全』より
尾の割れた赤猫―『元禄世間咄風聞集』より
美女に化けた猫―『老媼茶話』より
人、猫を産む―『咄随筆』より
鶏の恩返し―『楽郊紀聞』より
死体をさらう大猫「火車」―『北越雪譜』より
死人をさらう雷獣―『奇談雑史』より
大猫と焼きおにぎり―『むかしばなし』より
鍋島の化け猫退治―『肥前佐賀二尾実記』より
猫と死体の敵討ち―『猫奴牝忠義合奏』より
銃で撃たれた戸隠の神―『甲子夜話』より
猫突き不動―『津軽俗説選』より
遊女を騙した美少年―『新御伽婢子』より
遊女に化けた猫―『化物一代記』より
猫娘、男をなめる―『絵本小夜時雨』より
化け猫殺人事件―『藤岡屋日記』より
招き猫の御利益―『藤岡屋日記』より

おわりに
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