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すべて敵だ。正義などない――。人間の根源に肉薄した、歴史小説の金字塔!
「信長を主人公にした戦国小説は無数にあるが、その中でも特異な輝きを放つ作品だ。」――細谷正充氏(文芸評論家)
信長が天下統一へと邁進する中、織田家中では羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益ら師団長たちが苛烈な出世争いを続けていた。
が、“この世を支配する原理”によれば、5人のうちの1人は必ず働きが鈍り、おれを裏切る。いったい誰が?
焼けつくような駆け引きは、やがて「本能寺の変」の真相へと集束する。
理想を追い求めた異端児の苦闘と内面をまったく新しい視点から抉り出し、人間の根源に肉薄した歴史小説の金字塔!
著訳者プロフィール