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現場に「がんばれ」で解決してはいけない――
ノルマなし、閉店5分後に退勤、家族と過ごしながら年収1000万円――みんなで幸せに働けることが、お客さんにとっても幸せなはず。それはフランチャイズでも変わらない。ワークマンが挑戦するこれからの働き方!1、業績好調の理由は? →「鉄人であるより凡人であり、家庭人であってほしい」という思い
2020年の日本の衣料消費市場規模(金額)は13.7%減少、過去20年間で最大の落ち込みでした。コロナ禍でアパレル業界が苦境に立たされるなか、ワークマンはひとり勝ちとも言える状況です。一過性のブームで終わらず継続的な成長を可能にしているのは「フランチャイズ加盟店に無理をさせないためにはどうすればいいか」ということを常に考える同社の姿勢にあります。
2、「ホワイト」とは? →子どもやスタッフが「あとを継ぎたい」と思える働き方
一部業界では「収奪型フランチャイズ」がニュースになり、ブラックな労働環境に陥りやすいというイメージが拡がりました。しかし、ワークマンがフランチャイズで目指すのは、子どもやスタッフがあとを継ぎたいと思える働き方。保育園のお迎えは一番乗り、閉店5分後には帰る、平均年収1600万円……残業・ノルマなしで本当に可能なのか? 実際の店長や社員たちの働き方を解説、紹介します。
3、加盟店に「やさしすぎる」? →オーナーの自由度こそワークマンの特色
2012年にワークマンに入社した土屋氏も当初は「加盟店にやさしすぎる」姿勢に違和感を持ったと言います。しかし、がっつり働きたい人もいればマイペースでやっている人もいるという、その自由度の高さこそがワークマンの特色だと考え、オーナーそれぞれが自分らしい価値を求めながら、長く続けていけるような仕組みづくりを目指したのです。
著訳者プロフィール
目次
第1章 継がせたい働き方
4人の子どもたちみんながワークマンを「継いだ」理由
チェーン店だけど「家業」を継ぐのに近い感覚
他の仕事もしたけれど――三姉妹が最終的に選んだ道
フランチャイズ再契約率は99% ひとが辞めない仕組み
第2章 ホワイトへの道
「ワークマンの歴史」を知る店長たちの本音
無名、不景気の時代でも続けてこられた理由
店番しながら文庫本1冊読めるくらい「ゆるい商売」だった
ブームを巻き起こしたワークマンプラス成功の秘密
第3章 時間とお金の実際
初期費用に200万円、年収は1600万円
店長たちの就労時間と収入の現実
全国屈指の繁盛店でも、週に一度ゴルフができる生活
結婚、妻の妊娠、住宅ローン……会社より独立を選んだ結果
初年度収入2000万円も夢じゃない!? ワークマンドリーム
第4章 災害の復興者たち
被災者でありながら熊本のために奮闘した店長たち
繰り返された震度7 それでも救援物資は届いた
熊本地震で店長が見つけた「なんのために働くか」
災害や非常時、コロナにも強い体制はこうして築いた
第5章 次世代が育つ働き方
明るい未来が予見される新時代の店長が生まれてきている!
これから30年、40年とやっていけるパワーと可能性
普通は口にできないことでも言ってしまえる会社になってきた
「熱心なファン」が新しい可能性を広げてくれる
採用時点のスキルよりも「親切心」が長い目で見て重要
あとがき