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怪談実話のパイオニアが綴る恐すぎる実体験。書かれた”怪”は”怪”を招く
海が怖い。海は死に近いからーー。山では、「この先に行ったら、私は死ぬ」というような直感で足がすくんだこともある。海は、実際恐ろしい目にあったことがないのだけれど、怖い。ある日、友人が海に纏わる怖い話を始めた。話を聞いているうちに、生臭い匂いが立ちこめ……。(「船玉さま」より)海沿いの温泉ホテル、聖者が魔に取り込まれる様、漁師の習わしの理由、そして生霊……視える&祓える著者でも逃げ切れなかった恐怖が満載。
「"これ本当に実体験! ?"と驚くことばかり。ぞくぞくします。」 高松亮二さんも絶賛の声! (書泉グランデ)
文庫化にあたり、メディアファクトリーから刊行された『怪談を書く怪談』を『船玉さま 怪談を書く怪談』に改題し、書下ろし「魄」を収録。解説:朝宮運河
著訳者プロフィール
目次
船玉さま
とある三味線弾きのこと
郷愁
誘蛾灯
カチンの虫
いきよう
島の髑髏
浅草純喫茶
茶飲み話
聖者たち(一)
聖者たち(二)
怪談を書く怪談
魄
解説:朝宮運河