自然風景句のバイブル。俳人黛執が一生をかけて紡ぎだした全句集

2020年に90歳で亡くなった俳人黛執の既刊8句集に「『春がきて』以後」を加えた作品2956句を収録。徹底して推敲を重ねた珠玉の全俳句、略年譜、季語索引を収録し、黛執の世界を堪能できる全句集。

五所平之助の許に育った詩性が、俳諧の中に重みを増していった姿が、よく解る。
これは執が、終生手放さなかった、彼の貴重な鍵であった。
中西 進（解説より）

●黛　執：1930年神奈川県生まれ。1965年、安住敦主宰「春燈」に入会。安住氏没後退会し、1993年「春野」創刊、主宰。2015年、主宰を退き名誉主宰に。句集『野面積』で俳人協会賞受賞。句集に『春野』『煤柱』『春の村』など。俳人協会顧問。

収録内容
第一句集『春野』
第二句集『村道』
第三句集『朴ひらくころ』
『朴ひらくころ』以降
第四句集『野面積』
第五句集『畦の木』
第六句集『煤柱』
第七句集『春の村』
第八句集『春がきて』
『春がきて』以後
解説　中西 進
年譜・季語索引・あとがき

栞：今瀬剛一、井上弘美、栗林浩、坂口昌弘、ながさく清江、奥名春江