君が死にたかった日に、僕は君を買うことにした

君が死にたかった日に、僕は君を買うことにした

748円(税込)
発売日2023年07月24日

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  • ISBN コード : 9784049148619
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 224ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 8.6 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

買ったあいつと、買われた俺は、たぶん同じように飢えていた。

「買わせてくれない? 君の時間を、月20万円で」
 高校2年の冬。枕元には母の骨があった。長く闘病した母が死んで、一度も頼れたことなどなかった父は蒸発した。
 全てを失った少年・坂田は、突然目の前に現れた西川と名乗る男に、奇妙な取引を持ちかけられる。
 母の葬儀代を稼ぎたい一心で応じた坂田に、実は同い年だという西川が提示した条件は、更に不可解なものだった。
 1.毎日、高校にくること
 2.僕と同じ大学に合格して通うこと
 3.今日から友人として振る舞うこと
 金で結ばれた関係はやがて説明のつかない「本物」へと形を変える。愛に飢えた少年たちが紡ぐ、透明な青春譚。

著訳者プロフィール

●成東 志樹:『透過色彩のサイカ』で第29回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》を受賞。同作を改題・改稿した『君が死にたかった日に、僕は君を買うことにした』(メディアワークス文庫)でデビュー。

目次

前章 透過色彩の災禍
後章 透過色彩の歳華
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