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慌てない、焦らない、あきらめないための、いちばんやさしい「がん入門書」
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は2人に1人。国民病と言われながら、その治療法について詳しく知らない人がほとんどです。そこで、抗がん剤治療のパイオニアであり、「がんの総合内科医」として、検査の相談から治療方針の決定、緩和ケア、治療費の助成アドバイスまで、
日々、患者の生活の質を支える医療を実践している勝俣範之氏が、「いちばんやさしい、がんの入門書」をまとめました。
納得する治療を受けるための病院選びから、チーム医療の医師やスタッフとのコミュニケーションの取り方、
ステージによって変わっていく治療の目的、代替医療、緩和ケアについてなど、
患者と家族が最も知りたかったこと、知らなかったことまで、丁寧にわかりやすく解説します。
特に、第5章では、治療と仕事の両立の工夫や、治療費を助成する公的制度、ことに「障害年金」の申請方法まで徹底的にガイド。
がんと診断されても、焦らず、慌てず、諦めないための、すぐに役立つ、決定版です。
著訳者プロフィール
目次
1−1 がんと共存しながら生きていく がんは増ええているが なっても諦めない
1−2 がんの疑いから確定診断までは長い がんが確定するまでの検査と流れ、そして告知
1−3 がんの確定診断を聞きに行く がんの診断で確認したい3つの大事なこと
1−4 確定診断にのぞむときの準備と心がまえ 信頼できる人と一緒にメモや録音の準備をして
1−5 多くの患者さんが質問する「がんの原因」とは など
第2章 納得する治療を受けるために
2−1 患者さんと医師が意思決定を共有する やり直しができないからがん治療は最初が大事
2−2 専門家や患者さんがワンチームの治療 現在のがん治療はチーム医療が基本
2−3 3つの要素で構成される最善の治療 根拠に基づいた医療でより良い治療を目指す
2−4 治療についてもっと知りたいときに 医師との上手なコミュニケーションとは
2−5 納得のいく病院で治療を受けたい 確定診断を受けた病院で治療する決まりはない
2−6 診断や治療方針について確認したいとき セカンドオピニオンで別の医師に意見を聞く
2−7 病院選びのチェックポイント など
第3章 標準治療が世界的に最善で一流の治療法
3−1 最も効果が期待できるのは保険適用の「標準治療」
3−2 3大治療の最適な組み合わせが標準治療 標準治療は患者ごとのカスタムメイドで行われる
3−3 がんの3大治療 1、手術
3−4 がんの3大治療 2、放射線治療
3−5 がんの3大治療 3、薬物療法(抗がん剤治療)
3−6 抗がん剤の副作用について など
第4章 診断の直後から同時進行 緩和ケア
4−1 がんにともなう心身の痛みを和らげる 緩和ケアは、がん診断の直後から始まる
4−2 どこで緩和ケアが受けられるか
4−3 患者の家族も緩和ケアの対象 など
第5章 治療費と仕事のおトクな公的制度とサービス
5−1 仕事か治療かの二者択一ではない がんになったからといって仕事は辞めないで
5−2 がんの治療費は高額になっている 公的制度をとことん利用する準備を
5−3 1か月の医療費には上限が設定されている 一定額以上は戻ってくる高額療養費制度
5−4 治療・入院費のほか通院のための交通費も対象 確定申告の医療費控除でさまざまな費用を取り戻す
5−5 途中で出勤しても通算でもらえる 会社を休職したら傷病手当金を
5−6 65歳未満でも働きながら年金がもらえる 診断から1年6か月異常経過していたら障害年金 など