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突如日本へ転移させられたヴェルたちの帰還までの冒険譚!
死闘の末、首だけになったブレンメルタール元侯爵を追って入った地下遺跡の最深部で、ヴェルとエリーゼは突如発生した光に取り込まれ意識を失ってしまう。やがて目が覚めた二人は、地下遺跡とはまったく異なる場所に飛ばされていることに気付き早速探索を始める。だが、ヴェルだけは終始既知感を抱いていた。
『ここって、俺が高校卒業まで住んでいた佐東市だよな?』
そこは、一宮信吾がリンガイア大陸に転生した商社マン時代から遡ること九年ほど前、高校生であった頃に見知った街並みだった。どうして元の世界に飛ばされたのか、しかもなにゆえ高校時代なのか。
とにかく、今の信吾に会えば何かがわかるかもしれないと、ヴェルはエリーゼとともに彼の捜索と接触を試みるのであった……。
著訳者プロフィール
2009年頃二次創作から小説を書き始め、2012年よりオリジナルを手がけ今に至る。
●藤ちょこ:画集「極彩少女世界」(2015年2月発売)を始めに作品多数。