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「帝の子を取り上げよ」鬼を視る助産師の少女は、その評判から抜擢されて…
――少女は、その目で鬼を視て、その手で命を紡ぐ――彼女が関わるお産は安産になる……「産神の祝福を授ける助産師」と評判の少女・蓮花は、体の内外に蠢く微細な「鬼」が視える特異体質の持ち主だった。
その評判から異例の抜擢を受け、蓮花は帝の子を取り上げるため、気性が激しいと噂の女御に侍ることに。
鬼は視えるが祓う力は無い彼女は、とあるお産で鬼を退けてくれた安倍晴明と名乗る陰陽師の青年を思い出す。
意を決して陰陽寮を訪ねるも、彼は蓮花にある条件を出してきて…。
鬼を視る助産師の少女が、命と歴史を紡ぐ平安医療ファンタジー!
著訳者プロフィール
経験に基づいた知識と作品世界を鮮やかに融合させ、心の動きを丁寧に汲み取って書きだす描写力と、思わず引き込まれる巧みな構成力が高く評価され、『平安助産師の鬼祓い』にて第6回富士見ノベル大賞<入選>を受賞。同タイトルでデビューを果たす。
目次
第二章 飛香舎の女御
第三章 謎の術者
第四章 助産師の鬼祓い