宵を待つ月の物語 一

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宵を待つ月の物語 一

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792円(税込)
発売日2024年11月15日

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  • ISBN コード : 9784040756028
  • サイズ : 文庫判 総ページ数: 352ページ
  • 商品寸法(横/縦/束幅): 105 × 149 × 13.2 mm
  • ※総ページ数、商品寸法は実際と異なる場合があります

少女は異界の水を呑み「まれびと」となった。そして運命がはじまる――

 高校生の坂木夜花(よはな)の住む町は、魔を退治する神祇官(かむつかさ)の一族である社城(やしろ)家が絶大な権力を持つ。

 両親を亡くし祖母と住む夜花は、夏のある日に遠縁だからと社城家の宴会にかり出される。けれど手伝いの最中、事故で池に落ちてしまう。
 騒ぎを聞きつけ現れたのは美貌の社城家の当主候補。彼は「僕の、つがい」と夜花に歩み寄り――後ろにいた同級生の少女を抱き上げた。
 夜花は誰にも顧みられず、濡れ鼠の惨めな姿のまま池の中で呆然とする。

 けれど不思議な美しさの少年・千歳が夜花を助け、社城家にある自分の家に匿ってくれた。さらに千歳は夜花が神がかりの力を持つ《まれびと》であると見抜く。
 夜花は社城家に保護され千歳を護り手に、術師の仕事の手伝いをすることに……?

 「わたしの幸せな結婚」の顎木あくみが贈る、神と人と運命の恋物語。

目次

プロローグ 異境と人境のあわいにて

一章 「宴会なんて、二度とごめんだわ」

二章 「トンネルの怪異ってベタだよね」

三章 「乙女心を弄ばれた。呪い、許すまじ」

四章 「みんな、世話焼くの好きね」

五章 「あんたの行動、この頃からいちいち冷や冷やするんだよ」

六章 「家族でもわかりあえないことはあるよ」

七章 「私たちはきっと同じものを求めてた」

八章 「千歳くんは隠しごとばっかりだから」

エピローグ 終わりの始まりを眺める時

あとがき
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